SPECIAL INTERVIEW

「KANEKA OLED」は
時を重ねて照らし続ける
新しいあかりの選択肢です。

  • 株式会社C.O.D.

    保科 正

    TADASHI HOSHINA

  • 藤戸 琢也

    TAKUYA FUJITO

株式会社C.O.D. 保科 正氏と藤戸 琢也氏

イタリアでの経験に学んだ
家具と照明の在り方

保科:私は仕事を通じて、家具でも照明でも「長く使われる道具であること」を大切にしてきました。この考え方の原点は、イタリアでの経験にあります。

イタリアでは、家具は何世代にもわたって使い継ぐものとして作られています。土台となる構造をしっかりと作り、布地や部材が傷んだら、その部分だけを新しくする。家族の歴史とともに、家具も時を重ねていくのです。この精神に、大きな影響を受けてきました。

照明という視点においては、イタリアでは必要な場所にだけ灯りを配置し、部屋全体を均一に明るくすることはしません。光を天井や壁に反射させることで、空間全体を包み込むような柔らかな明るさを作り出す。すべてを照らし出すのではなく、その時々の生活に必要な光があればよい。灯りは夜の暮らしを豊かにする役割があり、ただ明るくするためのものではない。主張しすぎず、しかし確かにそこに存在し続ける。そんな控えめで本質的な光の在り方が、イタリアでは大切にされています。そこには暮らしに長く寄り添い続けるという、家具と同じ思想が息づいているように感じています。

株式会社C.O.D. 保科 正氏と藤戸 琢也氏
株式会社C.O.D. 保科 正氏と藤戸 琢也氏

「KANEKA OLED」が 暮らしにもたらす選択肢

藤戸:そのような視点に立つと、「KANEKA OLED」の特性がより深く理解できるのではないでしょうか。「KANEKA OLED」は、従来の光源とは異なる“やさしい光“を実現しています。パネル全体から均一に発光するため、物の影が自然で柔らかい。光源を直接見ても、目を刺すような不快感がありません。

また、一般的なLEDに見られる青白い光とは異なり、温かみのある色合いを含んでいるため、物の色や質感が本来の姿のまま美しく見えます。素材の繊細な表情や、微妙な色の違いまで感じ取ることができる。この「自然な見え方」は、暮らしの中の光として、とても大切な要素です。

私たちは二十種類を超える試作を重ね、この光をどう活かすかを探求してきました。これまで主に施設で使われてきたOLEDの光を、デザイン性の高いプロダクトとして住宅を彩る照明へと昇華し、暮らしの中に新しい光の選択肢を提案できればと考えています。空間を過剰に照らすのではなく、人々の日常に寄り添い、穏やかにその役割を果たす。そんな存在であってほしいと思います。

PROFILE

保科 正

TADASHI HOSHINA

多摩美術大学卒業。グラフィックデザイナーを経て1967年渡伊。アルフレックスイタリア社で家具作りを学び、1969 年日本でのアルフレックス製品販売権と日本オリジナルデザインの製造権を持って帰国しアルフレックスジャパンを設立。以来イタリアの合理性と日本の価値観や住環境に適したものづくりによって、長く安心して使える家具と、心豊かに暮らすためのライフスタイルを提案しつづけている。著書に『アルフレックスと私とイタリアと』(集英社インターナショナル)。2010 年 日本におけるイタリアデザインの普及・促進のための熱意あふれる貴重な活動に対し「イタリア連帯の星」勲章『カヴァリエーレ章』をイタリア大統領より授与。現在同社顧問。デザイン会社である(株)C.O.D.代表取締役。

保科 正

藤戸 琢也

TAKUYA FUJITO

筑波大学卒業。2000年COD INC.(北マリアナ諸島連邦サイパン島)入社。保科正氏のデザイン哲学を学ぶ。サイパン島でのデザイン活動を経て、以降日本にて継続して26年間主に(株)アルフレックスジャパンの家具デザインを多数担当する。また、照明も生活を豊かにする重要なインテリアエレメントであるという保科正氏の思いにより、(株)アルフレックスジャパンでオリジナル照明器具の販売を開始する。それにあたって、照明器具デザインも長く担当。(株)C.O.D.では光の質を重視した照明を追求し、普及させるための活動をしている。(株)カネカのOLED照明は正に光の質の向上を目指しており(株)C.O.D.としてデザインの提案を行うと共にOLED照明の普及に寄与したいと考えている。

藤戸 琢也

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