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カネカの強み 封止技術に隠された高い技術力

カネカ有機EL照明パネルの特長である「薄い・軽い・劣化しにくい光源」を実現したのは、カネカの封止技術です。

有機EL照明の封止

有機ELは水分(湿分)に弱い

有機ELの発光素子は耐湿性が低い有機物で作られています。この発光素子が外部から侵入した水分に触れると、その部分が発光しなくなり、ダークスポット(部分的に発光しないエリア)やリーク電流、不点灯を引き起こしたりします。

有機ELの発光素子への外部からの水分侵入を遮断する対策として、有機EL照明パネルには封止が必ず施されています。

一般的な封止技術

現在採用されている一般的な封止技術としては、ガラス封止技術があります。
ガラスは水分を完全に遮断できる素材です。しかし、封止接合部の接着剤(シール)層からの水分侵入を完全に防ぐことが難しいため、乾燥剤を使用する方法が一般的です。
また、最近は、水蒸気やガスの透過を防ぐバリアーフィルムを特殊な接着剤を用いて貼合したフィルム封止技術も開発されています。

カネカの膜封止技術

一方、カネカの封止技術は、無機封止膜を用いた封止技術です。
カネカでは、長年研究・開発してきた薄膜形成の技術を活かし信頼性の高い封止膜を実現しています。その技術は、カネカ太陽光発電パネルでも実績を積んでいます。

* 図には記載されていないFPC、OCFの厚さを含む
FPC:電極取り出し用配線として用いているフレキシブルプリント基板
OCF:輝度を向上させるためのオプティカルフィルム

 

以下では、無機封止膜の特長をご紹介します。

ガスバリア性能が高い

無機膜自体のガスバリア性能が高く、また、封止接合部に接着剤を使用する必要がないため、封止接合部の接着剤層からの水分侵入を考慮する必要がありません。

放熱性が良い

有機ELが発光する際の発熱は有機ELの発光素子の劣化を招きます。薄い無機膜で封止しているだけなので、ガラス封止より低い熱抵抗で裏面から放熱することができます。裏面の放熱対策により、有機ELの温度上昇を抑え、発光素子の熱による劣化を抑制することができます。

薄い・軽い

薄い無機膜で封止しているため、ガラス封止よりパネルを薄く、軽くできます。