有機EL照明の簡単な仕組みは、有機物である電子輸送層、発光層、正孔輸送層を陽極と陰極ではさみ、それぞれの電極から+(正孔)と-(電子)を注入して発光層を励起させることにより、発光層が光るというものです。また、発光層からの光を取り出すために片方の電極は透明な材料で作られます。
また、発光層を構成する材料を変えることにより、発光色を変えることができます。
光の色は、基本の色である赤色・緑色・青色(「光の三原色」という)の組み合わせによって表現され、それぞれの割合を変えることによって様々な色の光を作ることができます。光の三原色である、赤色・緑色・青色が適切な割合で重なり合うと、白色の発光が得られます。
発光の仕組みが異なります。どちらも光の三原色(RGB)を発光させていますが、有機EL照明がRGBを均一な面発光体として光らせているのに対し、微小な点光源の集合で光らせているのが有機ELディスプレイになります。
基本的な原理は同じです。基板に形成された電極で挟まれた有機材料に電気を通すことによって発光するのが有機EL照明、電極に挟まれた無機材料に、電気を通すことで発光するのがLEDです。各照明の特長は表の通りです。
有機EL照明 | LED |
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