照明家インタビュー
「KANEKA OLED」は
“本物”だけが残る時代で
必要とされる光です。
照明家
(株)キルトプランニングオフィス代表取締役
豊久 将三
SHOZO TOYOHISA
- 弊社から豊久様に依頼をし、いただいたコメントを編集して掲載しています。
光が身体に語りかける力
光や音には、人の身体に直接語りかける力があります。その影響は、私たちの想像以上に大きい。例えば圧倒的な美しさの空間にいるとき、私は自身の体にメッセージが降りてくるような感覚を得ます。照明においては、明るければいい、暗ければいいという話ではなく、人がその空間に入った時に、光によって何かしらの影響を受けるもの。光が身体に及ぼす作用を、私は「身体言語」と捉え、それを常に意識しながら、照明のプロジェクトに取り組んでいます。
私には、照明を手がける上で大切にしているイメージがあります。それは「荘厳」や「神聖」という言葉が近いかもしれません。例えば伊勢神宮の外宮や、箱根の九頭龍神社。鳥居をくぐった瞬間に感じる、日常とは違うあの空気感。それを纏わせることが、私の照明における理想です。過去に取り組んだ東京国立博物館の法隆寺宝物館でも、それを求めて取り組みました。その根底にあるのは、障子越しに差し込む光や、明るさの中にある暗さなど、日本人が古来から持っている光の美意識だと思っています。
人が求めてきた柔らかい光
私の理想を表現できるのは、「KANEKA OLED」であると感じています。その最たる特徴は、大変なめらかな柔らかい光です。昔から人は、室内において強い光ではなく、柔らかい光を求めてコントロールしてきました。「KANEKA OLED」はその本質に合っていると感じます。柔らかい光は強い影を作らず、人に安らぎを与える。朝でも夜でも、人が過ごす住空間においては、特に効果を発揮するのがこの光だと思っています。
住宅だけでなく、作品保護のために自然光を遮断する美術館でも、その柔らかい光で空間を満たすことができる。居住空間でも、観賞空間でも、「KANEKA OLED」は真価を発揮する光ではないでしょうか。
AI時代で残る“本物の美”
近い将来、AGI※の時代が来ます。あらゆるものが、AIに代替されていく。その時に生き残るのは、“本物”だけだと考えています。われわれ日本人にとっての本物は、古来から受け継がれてきた光に対する美意識ではないでしょうか。障子越しに差し込む光、銀閣寺の庭園を彩る銀沙灘のような、明るさの中にある暗さ、繊細な陰影の表現。それは日本特有のものです。明るさの中にある暗さ、その無限に細かい表現の段階など。そういった繊細な光の質を実現できるのも、「KANEKA OLED」ならではの強みです。これから先の時代にこそ、「KANEKA OLED」の光は強く求められていくのではないか。そんなふうに感じています。
※AGI…特定の作業に限らず、人間と同等以上の知的能力を持つとされるAIのこと。
PROFILE
1993年株式会社キルトプランニングオフィス設立。1998年にニューヨーク近代美術館においてJapan Textile展の展示照明を行い、世界的評価を得、その後、日本、アメリカで美術館照明を中心に活動を行っている。