目視検査で不良品見逃しを
発生させない
3つのキーワード

香川大学名誉教授
石井 明 博士(工学)
Akira Ishii
  • 感察工学研究会 主査
  • 外観検査の専門家
  • 目視検査の最適化工法である周辺視目視検査法の研究と普及活動に取り組む

2018年にカネカ製の有機EL照明に出会った。「決して明るくはない」が第一印象。しかし、部屋の天井照明を消して、メタルめっきの樹脂部品に生じている小さな凸上のめっき不良(ブツ)を眺めると非常によく見える。手元照度は100lxもあれば十分である。私は周辺視目視検査法の解明と普及の旗振り役を務めていたが、「鏡面反射製品の照度は100lxもあれば十分」という体験は非常に衝撃的であった。それから現在まで、有機EL照明がなぜ良いかの科学的解明とともに、有機EL照明を使った目視検査改善の指導を行っている。また、長時間の勉強、パソコン作業時のデスクライト(局所照明)として使用すると、LED照明と照度が同じでも疲れず、集中力が増すという興味深い結果が出始めている。まさに有機EL照明は、視作業の革命児かもしれない。常に常識を疑い、目視検査現場の改善を目指してもらいたい。

日刊工業新聞社 工場管理10月号【特別記事】
目視検査で不良品の見逃しを発生させない3つのキーワード ~察知・精査・照明~ より抜粋

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